いちじく山 ▲△▲ 暮らし

動物絵描きAYAの摩訶不思議な日々。

淼々(びょうびょう)と溢れた最終話

 

はるひらり展の5日前にやった

吉俣耕二・E= 最終話「淼々と」

 

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公演では

はじめに私が絵の祭壇の上に手紙を置いて

そのあとライブが始まり、

途中で吉俣さんがそれを読む。

そして、「生命の木」を歌う。

というものでしたが

その手紙の詩が出来上がったのは

なんと2日前でした。(☉∀☉)w

 

4月頭に打ち合わせた時点では

「詩を創りたい!o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o」って言ってたのですが

全然降りてこない。(oωo;)

 

あれ?もうそろそろ降りてくるはずなのになぁ…

準備で動き回りすぎて

インスピレーションの流れが途切れちゃったのかなぁ…

って、かなり焦った。

 

吉俣さんに電話したら

吉俣さんもしっちゃかめっちゃかで

電話口で、ガタガタガター!って音がして

「うわ、上からパソコンが降って来た!」とかw

 

その翌日

吉俣さんにある事件が起こって。

どうやるか、どころか、

できるかどうかもわからないと思った。

なんでこのタイミングで、こんなことが…?

 

呆然として

頭が真っ白になって。

自分の意識に問い合わせた。

「この出来事は、私に何を伝えているの?」

 

そしたら

急に、身体が燃えるように熱くなった。

強烈な「生きろ。」という

確かな感覚が内側から上がってきた。

 

 

そうか。

私にできることは

これしか、ないんだな。

 

 

そのあと、

詩「はじまりのうた」が、

ドドドーッと一気に降りてきた。

 

一晩おいて、少し手直しして完成して。

なんだかんだで、

公演も無事、行うことができ。

会場中に、E=のパンフレットを撒き散らしw

(終わった後、お客様が「あやちゃんが散らかすから〜w」とか言いながら、全員で後片付け全部やってくれた。ホント神様(´;ω;`)ありがとうございます♡)

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E=のパンフレットの表紙となった作品

「Otra! Otra! Otra!」を祭壇に鎮座させ

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吉俣さんの音楽は

これまで1年間の歩みを、

これまで生きてきた時間を、

練り、

熟成し、

発酵し、

凝縮し、

強い芳香と、

深い味わいと、

限りない優しさと

生命力に満ちた

新たなる生命の種が会場中に、そして世界に、広がった。

 

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(ちなみに吉俣さんが今読んでる『千一夜物語』によく出てくる

龍涎香(りゅうぜんこう)」とは、

フェロモンのような強い香りの超高級なお香で

ダイオウイカなどを食べたマッコウクジラの腸内にできる結石なんだって!

中国では「龍の涎(よだれ)が固まったもの」と言われていたそう。

私はちょうどフリオ・コルタサルの「悪魔の涎」という小説を読み終わったばかり!)

 

 

吉俣さんは

吉俣さんの全部

もっと言えば

骨の全部で歌っているようだった。

「生命の木」を聴いてて

ああ、生きててよかったなぁ。

って涙が出た。

 

 

淼々と。

水面が果てしなく広がっているさま。

満たされて。

どこまでも。

 

これまでに私が関わったイベントの中で

一番素晴らしいものになったと感じた。

これが、

今の私が手を伸ばせる

最高の到達点だった。

 

そして、

そのエネルギーはそのまま「はるひらり展」に流れ込んだ。

 

 

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祭壇に飾った絵「Otra! Otra! Otra!」の言葉の意味はスペイン語

 

Otra! Otra! Otra!

(アンコール!アンコール!アンコール!)

 

Baila en el amor eterno.

(永遠の愛の中で踊れ。)

Vive en la luz perfecta.

(完全な光の中で生きろ。)

 

 

 

公演で発表してもらった詩は

絵が語る言葉だ。

観る人、観るタイミングで

絵が語りかける言葉は違う。

だから絵を観るということは

自分を理解するということだ。

この時、絵が私に語ったことはこうだった。

 

 

 

「はじまりのうた」

 

ぱしゃ──くしゃ。

今、卵が破(わ)れる音がした。

 

私は両足をつっぱって

全長9km2m8cmの翼をひろげる。

 

なんという優雅な翼だろう!

一枚一枚の羽根は、バラの花びら。

生まれたての歓喜の香りにさそわれて

おびただしい数のチョウやミツバチが

さわさわと舞い、さざめく。

 

世界への挨拶がわりに 羽ばたいてみると、

すさまじい風が吹き荒れ

イチジクの森がいっせいに揺れた。

3333年の眠りから目覚めたライオンが、

黄金のたてがみを大きくふくらませ

私の誕生を祝う咆哮を

全宇宙にとどろかせた。 

 

私は空たかく舞い上がり、風に乗り

ムクムクとひっきりなしに

雲を生みつづける雪の山脈を超え

やがて海岸にたどり着いた。

 

寄せては返す、波また波。

そこで私は

神の笑いを炸裂させながら

ウミイグアナとなって大海原へおどり出た。

 

もっと深く、もっと深く。

身をくねらせて泳ぐうち

手や足が伸び、殖(ふ)え、ひろがり

ダイオウイカとなっていた。

 

深海の闇を吸い込み

金色の鱗粉を吐き出しながら

ただ 確かさだけを頼りに進んでいた。

 

そのうちに上と下がさかさまになって

気づくとそこは土星の裏側だった。

冥王星のハートに手を伸ばし

私は光となり

新しい軌道を描きながら

こうしてカイパーベルトまでやってきたのだった。

 

 

私は私を生んだ。

私はあなたを生んだ。

私は恐竜を生み

すい星を生み

小さなイチジクの実となった。

この世界をめぐり

脈動する血液となった。

 

 

アンコール!アンコール!アンコール!

おわりは、はじまり。

 

無限という名の

蛇に抱かれながら

 

踊れ。

永遠の愛の中で。

 

生きろ。

完全な光の中で。 

 

 

 

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今朝、うちの庭で咲いたバラ♡ 

 

 

長文、最後までお読みいただきありがとうございました♡

 

 

吉俣耕二・E=の過去の公演レポはこちら↓

E=「月と六ペンス」で濃密な沈黙を味わう。

E= コンヤ、キミノ

E=「夏の花」。たどり着いた場所は「私」だった。

今と全部を、保存された☆

 

吉俣さんのサイトはこちら↓

MUSIC STUDIO 海猫山猫